ガラタ橋と海岸通り

昨日タクシーで登った坂道をブラリブラりと歩いてみた。駅までせいぜい=一百メートルくらいしかなかった。その聞に画材屋が二軒あったが、色数も画材用具も少なかった。駅近くに本屋が一軒あったので入ってみたが、中学受験用の参考書が主で、店先に観光絵葉書がある程度で大したことはない。靴磨きのおじさんやタクシーの運転手が屯する駅前を通り過ぎて、二十メートルほど行ったところの路地を右に入ると海岸通りに出た。右側の岸壁に小さい漁船が泊まっており、その前に三十センチくらいの魚を裂いて油に揚げ、日本のコッペパンの三倍もある大きいパンに挟んで売っていた。うまそうである。作る後から、後から売れる。私も買った。三十円だった。とにかく活きのいい魚を揚げてあるからうまい。味付けは備えつけの大きい塩査から各自手で摘んで取る。真白いはづの塩が、先客の手垢で汚れて茶色になっていた。私はその塩だけはとても摘み取る気になれなかった。
漁船の隣が対岸に渡る連絡船の船着場で、薄暗い待合室に老若男女が大勢つめかけていた。船着場から更に三十メートルほど歩いたところに、ボスボラス海峡に架かる四百メートルのガラタ橋があった。橋の下に簡易食堂、一杯飲み屋が密集してなかなか活気がある。
またポツリ、ポツリと降りだした。観光案内書に写真まで載っていた。「水売り」のおじさんが水を入れたタンクを背負って売り歩いていた。あれで商売になるのだろうか。
今日は写生を諦めて引き上げることにした。橋の挟から、本通りを歩いて駅まで二百メートルくらいだった。帰りに林檎二個、キュウリ三本、トマト四個買った。
私は旅行中に簡単な料理法を考案した。買ってきたキュウリ、トマト、玉葱をナイフで小さく切って飯倉にいれる。玉葱を切る時だけは目に染みて涙が出て困った。それに塩を適当に入れ蓋をして、バーテンダーがシェーカーを振る要領でガチャガチャガチャと四、五回振るとハイ出来上がりである。

箸もお皿もない、フォークで突ついて食べる。新鮮でいくらでも食べられる。食べ終るとその飯盆でお湯を沸かしてコーヒーを作る。コップは筆洗にも使えるように、スペインで大き目のものを一個買ってきていた。
九時まで、今まで描いた鉛筆スケッチに着彩した。時々稲妻が走り、雷が鳴った。

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