ウシクダラ

三月十四日、九時ホテルを出て昨日見たガラタ橋へ行く。橋の上に七、八人が釣りをしていた。みんな鰯くらいの魚を十匹ぐらい釣っていた。
橋の上にエーゼル(三脚)を立ててF3一枚、SM三枚を描いてから船着場へ行き、対岸へ行ってみた。大、小のモスクがあっち、こっちに立っている。対岸の岸辺に白いモスクが現れるとすぐ船着場だった。十五分くらいで渡れた。船賃は二十円だった。安い。二、三十分毎に運航している。上陸すれば、そこが日本の演歌にも歌われたウシクダラ、アジア大陸の西の端である。
モスクの境内を横切って行くと、小さいバザールがあった。バザールと言っても野菜市場で、衣料品店が二、三軒あるだけだった。
ブラリブラリ、三十分くらい歩いたところに大きい吊橋があった。長さ五、六百メートルで、ボスボラス海峡にかかる吊橋で、この橋を渡れば、またヨーロッパの東端、イスタンプールの新市街である。大きい橋のわりに車の交通量はない。歩いている人もいない。また雲行きが怪しくなって来た。

橋を渡らずに岸壁の道を左へ行けば、さきほどの船着場へ出れるはずだ。海峡をスケッチしながら歩く。ついに降り出した。なかなか止みそうもない。ビルの廟に雨宿りをして、そこでO号一枚、SMを二枚描いた。描き終るころ雨は止んだ。連絡船で帰る。
時聞はまだ早い。ガラタ橋を渡ってみた。四百メートルの橋は歩きでがある。橋を渡った左側に魚市場があり、小さい漁船が三般、岸壁に繋がれていた。二、三十センチの魚が篭の中でピンピンと跳ねていた。活きがいい。それにしてはお客がいない。夕飯どきにまだ早いからか。
橋の傍の地下ム商店街に入る階段を下りて見た。食堂、飲み屋、衣料品店、土産屋が並んでいる。士産屋の棚に銅の花瓶がズラリと飾られてあった。槌で叩いてへこみを付けたなかなか手の込んだ物だ。地上に出るとまだ雨が降っていた。イスタンプールは今が雨季らしい。悪い季節に来たものだ。い
つも霧が立ち込めたり曇っているので、作品にも明るさが出ない。駅の横の路地の商店街から新婚さんにお礼にと思って、リンゴとオレンジを買って帰った。

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